【トクホの成分】ダイエットの強い味方!?「難消化性デキストリン」とは?【特定保健用食品】

スポンサーリンク
スポンサーリンク

【トクホの成分】ダイエットの強い味方!?「難消化性デキストリン」とは?【特定保健用食品】

スポンサーリンク

難消化性デキストリンとは?

難消化性デキストリンというのは、名前の通り消化をしにくいデキストリンでのことで、デキストリンというのはトウモロコシから作られたでんぷんの一種です。どこかで目にしたことがある人も多いと思いますが、特定保健用食品の中に入っている成分で、ダイエットに興味がある人は聞いたことがあるかもしれません。消化が良いというものが体に良いようなイメージがありますが、消化が難しいことでどのようなダイエット効果があるのでしょう。

難消化性デキストリンの効果 難消化性デキストリンの効果は消化しにくいということで、腸の中での栄養の吸収を抑制して、特に糖分の吸収を抑える効果があります。同じような効果を出すものに食物繊維があり、難消化性デキストリンもしょうも食物繊維の一種ですが、他の食物繊維と違うところはミネラルの吸収を阻害しないという点です。そのため大切なミネラルの栄養素は体に取り入れることができながら、カロリーの大きな糖分だけ吸収を抑制するということができるようになります。そういった効果があるため、食事の中に難消化性デキストリンを取り入れることで、今までと同じ食事内容にしながらも摂取カロリーを抑えることができるようになります。糖分の吸収を抑えることで、体の中の糖分が全て使われた時には、次のエネルギー源である脂肪の燃焼が始まるために、ダイエット効果が期待できるというわけです。しかも、吸収を阻害するのは糖分だけなので、食事の内容についてはバランスよいメニューにしておけば特別な工夫は必要がなくなります。また食後の中性脂肪や血糖値の値が急上昇することを防ぐという効果もあり、体の内側からも健康にするような効果があります。そして食物繊維と言えば便秘に効くということで有名ですが、難消化性デキストリンも便秘解消効果が期待できます。

難消化性デキストリンの働き

難消化性デキストリンの働きは大きく分けると5つに分類されます。

  1. 糖の吸収スピードの遅延作用(食後血糖の上昇抑制作用)
  2. 整腸作用
  3. 脂肪の吸収スピードの遅延作用(食後血中中性脂肪の上昇抑制作用)
  4. 内臓脂肪の低減作用
  5. ミネラルの吸収促進作用
1.糖の吸収スピードの遅延作用(食後血糖の上昇抑制作用)

食事から摂った糖質は小腸で消化され、吸収されて肝臓に送られます。単糖類や二糖類と一緒に難消化性デキストリンを摂取させたラットおよびヒトを対象としたいくつかの試験では、難消化性デキストリンは単糖類のブドウ糖(グルコース)や果糖(フルクトース)の吸収には影響を及ぼさないが、二糖類の麦芽糖(マルトース)の消化・吸収には影響を及ぼし、食後血糖値の上昇を抑えました。食事と一緒に難消化性デキストリンを摂取させたヒト試験では、でんぷんの消化過程で生成される麦芽糖の消化を抑制することで食後の血糖値の急激な上昇を抑えることが確認されています。
日本内分泌学会雑誌、68,623-635(1992)
日本栄養・食糧学会誌、46,131-137(1993)
糖尿病、35,873-880(1992)
栄養学雑誌、53,361-368(1995)
日本食物繊維研究会誌、3,13-19(1999)

出典:健康・栄養食品研究2, No.4(1999)

被験者36人に対して、難消化性デキストリン5g配合したお茶と一緒にうどん定食を食べると、難消化性デキストリンを配合していないお茶と一緒にうどん定食を食べた時と比べ、血糖値の上昇が食後30分と60分の時点では有意に抑制されました。

2.整腸作用

難消化性デキストリンは、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)を改善するなど、整腸作用と関わりのある生理作用があることもわかっています。

難消化性デキストリン摂取により糞便量および排便回数が増加したことが、ヒト試験では報告されています。
難消化性デキストリンを1日5gまたは10g摂取することで、排便回数と糞便量が増加し、便の性状と排便後の感覚が良好になったという結果も報告されています。

出典
栄養学雑誌 51,31-37(1993)

3.脂肪の吸収スピードの遅延作用(食後血中中性脂肪の上昇抑制作用)

難消化性デキストリンを食事とともに摂取すると、食事に含まれる脂肪の吸収は遅延し、食後血中中性脂肪の上昇は緩やかになりました。

出典
薬理と治療 36,445-451(2008)

4.内臓脂肪の低減作用

BMI 23以上の成人男性36名が難消化性デキストリン9gを含む茶飲料あるいは含まない茶飲料を摂取した試験で、難消化性デキストリンを摂取した場合、内臓の脂肪量および食後の血中中性脂肪値は有意に抑えました。

出典
肥満研究 13,34-41(2007)

5.ミネラルの吸収促進作用

難消化性デキストリンはCa(カルシウム)、Mg(マグネシウム)、Fe(鉄)、Zn(亜鉛)の吸収を促進することが動物実験で確認されました。また、血液中の鉄成分が低値の女子大生が難消化性デキストリンを4週間毎日15g摂取した試験では、血清鉄の値が上昇し、改善が認められました。

難消化性デキストリンの摂取目安量

難消化性デキストリンの摂取目安量は、必要としている目的により違ってきます。まず、お腹の調子を整えることが目的の場合には3~8gとなっており、食後の血糖値が気になる人で、食後の血糖の上昇を抑えたい場合には4~6gとされています。他には食後の中性脂肪の上昇を抑えたい場合、脂肪の多い食事をとる時などは5gとなっており、この量の違いは、体のどこに働きかけるかによって違いが出てきており、お腹の調子を整える時には腸の動きをよくする効果を目的としています。その際には腸の状態によって、もともと腸の動きがそこまで悪くない人の場合には少なめにしたほうが下痢を起こすことがないでしょうし、腸の動きがかなり悪くなっている人の場合には多めに摂取しないと、効果があらわれにくくなるからでしょう。血糖値や中性脂肪は吸収された糖分などの量により、体が反応を起こして血液中の値が変動します。それぞれの目的に応じて目安量を参考にして摂取しましょう。

難消化性デキストリンのおすすめの飲み方・摂取方法

難消化性デキストリンの飲み方も目的によって少し差があります。お腹の調子を整えたいという時には、1日の接種目安量の範囲内で自分に合った量に調整をする必要がありますが、初めて服用をする時には、いくら便秘が強かったとしても少量から開始をしていくようにしたほうが安全で、最初から多めに使用してしまうと効果が強くですぎて便が緩くなりすぎることがあります。まずは少なめに使用して、効果が弱いと感じたら徐々に増やすようにしましょう。血糖値が気になっている場合には1日1回食事と共に接種目安量を摂取して、体調の変化をみます。血糖値を測る機会がある場合には、その値を参考にして摂取量を調整すると良いでしょう。中性脂肪の値が気になっている時も同様に食事と一緒に1日に1回食事と一緒に難消化性デキストリンを摂取し、体の変化をみます。お腹がゆるくなりすぎることがある時には量を減らすなどの対処をして下痢を起こさないように気をつけましょう。 

コメント

スポンサーリンク

タイトルとURLをコピーしました