ストレスで眠れない、考えすぎて眠れない、なぜ?【不眠症、睡眠不足、体調不良】

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会社の上司と反りが合わない、恋人との喧嘩、家族の病気、悪いニュースの連続…などなど、
私達は日々様々なストレスを抱えがちです。

みなさんもこんな経験がないですか?
仕事で散々な目にあって、ちょっとイライラしながら帰宅。
身支度を整え布団に入ったものの、昼間の失敗を思い出して考えが悪い方に向かっていき、またイライラ。
すると次第に、かすかな物音にドキッ!としたり、自分の心臓の音に不安を覚えるようになってきて、気づけば朝。
ぼーっとした頭で一日を終える…私もそんなストレスを感じる日が時々あります。
そのようにストレスを受け続けている時、体内ではこんな変化が起きているようです・・・

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【ストレスホルモンが睡眠に及ぼす影響】

ストレスを感じると、「ストレスによる衝撃に備えろ!」という命令が脳の下垂体から腎臓の隣の「副腎皮質」に送られ、「コルチゾール」というホルモンが一時的に多く分泌されます。

このコルチゾールは、体内のブドウ糖や脂肪をエネルギーとして活用する働きがあり、生きていく上で必要不可欠なホルモンです。

コルチゾールが増加すると、心臓は心拍数を上げ、血圧を上昇させ、体をストレスと戦うモードにします。
つまり、外敵=ストレスから体を守るスイッチが入り「戦闘態勢モード」にするのです。
ここで厄介なのが、ストレスを受け続けると体は常に「戦闘態勢のまま」になってしまうことです。
常に戦闘態勢モードでは、夜になってもなかなか寝付けなくなってしまいますね。
ストレスを受け続けた体を適度な運動で落ち着かせる。

コルチゾールによって戦闘モードになってしまった体…この状態では、夜もゆっくり体を休めることができません。そうなってしまった体を落ち着かせるためには、ウオーキングやランニングなどの「軽い有酸素運動」を行うのが良いとされます。なぜなら、運動をするとブドウ糖や脂肪を燃やすためにコルチゾールが分泌されるからです。
え?コルチゾールが分泌される?それじゃ逆効果では?と思いますよね。

じつは運動をするとコルチゾールが分泌されますが、運動をした後にはコルチゾールの分泌が落ち着きます。
つまり、運動によってコルチゾールの分泌が正常な状態に戻るのです。
ちなみに「正常なコルチゾールの分泌」とは、どのような状況でしょうか。
北海道大学の研究チームが発表した研究結果「Evening Stress」によると、人間の唾液内のコルチゾールの分泌量を調べた結果、夕方になるとコルチゾールの分泌量が自然と減少するそうです。
なるほど、夜は体を休めるために「戦闘モード」から「休むモードに」変わっていくのですね。
ということは、定期的な運動に加え、夜に「戦闘モードにならない」ように工夫してあげたら、より良い眠りにつくことができますよね。
そのためには、冒頭に書いたような「眠る前のもやもや」を極力減らしてあげることが望ましいですね。
でも、寝る前はついつい考えすぎてしまう…そんなときは思考を落ち着かせる工夫をしてみましょう!

【思考を落ち着かせる工夫】

・呼吸を整え、頭をリセット


思考の暴走を止めるには、呼吸と思考を整えるのがオススメです。布団に入り、リラックスした姿勢で目を閉じ、ゆっくり息を吸って、吐きながら「い~ち、に~い」と呼吸に合わせて数字を数えてみましょう。
思っていることを紙に書き出す
いいこと、悪いこと、頭に浮かぶあれこれを紙に書き出してみましょう。
頭の中が整理されることで、思考の暴走が落ち着きます。

・スマートフォンを見ない

いろいろな情報、仕事のスケジュールが詰まったスマートフォン。
あえて手放して、情報を遠ざけましょう。
また、眠る前にダラダラとスマートフォンの画面を見つめると、目に入る光の刺激で睡眠ホルモンである「メラトニン」の分泌が抑えられてしまうという研究結果もあります。
適度なストレスは、人間の活動にハリを与えます。
しかし、過度のストレスは「夜なかなか眠れなくなる」など、体にいくつもの悪影響を及ぼします。
いつの時代も、ストレスを抱えるな!なんていうのは無理なこと。
小さい対策をいくつか重ね、ストレスの影響を少しずつ減らすことで、日々の睡眠の質を上げていきましょう。

参考文献:「Evening Stress 」 https://worldhealth.net/news/evening-stress/

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