このページでは、全身の筋肉について解説します。
イラストと一緒にしっかりと内容を身に付けましょう。

体幹
体幹とは、四肢を除いた胴体のことを言います。
体幹の姿勢を整えたり、曲げ伸ばしをしたり、ねじったりする運動は、体幹前面にある腹筋群と後面にある背筋群によって行われています。
外腹斜筋
側腹で一番表にある筋。その筋線維は上側面から下前面に走っている。
後ろ面は広背筋に覆われている。
身体を横に曲げたり、ひねったりする動作で主に活躍し、体幹を固定する役割も担っている。
外腹斜筋を使う運動バットを振る・排便でいきむ
内腹斜筋
外腹斜筋よりも深層にあり、腹横筋の表層にある筋。その筋線維は扇状に広がっている。
外腹斜筋・腹横筋とともに、内臓を覆う腹壁を形成している。
身体を横に曲げたり、ひねったりする動作で主に活躍し、体幹を固定する役割も担っている。
内腹斜筋を使う運動
バットを振る・排便でいきむ
腹直筋
腹部の中央を走る2本の筋。
一般的には中間腱により、4~5段に筋が分かれている。これを多腹筋という。
背中を前方に丸め、屈曲させるときに主に活躍する。
内臓を保護したり、体幹のブレを補正する動きにも働いている。
腹直筋を使う運動走り幅跳びで下肢を前に振り出す・腹式呼吸様々な運動で体幹を支える
脊柱起立筋
脊髄神経の後枝に支配されている背面筋の総称のこと。
腸肋筋・棘筋・最長筋に分けられる。
頭骨と頸椎をつなぐものや、肋骨同士をつなぐものなど、様々な長さの筋が集合している。
背中をそらせる動きの時に、主に活躍する。
腹直筋とは拮抗して作用するが、脊柱起立筋のほうが活躍頻度が高い。
遅筋線維が多いという特徴がある。
脊柱起立筋を使う運動ウェイトリフティングでバーベルを床から持ち上げる重い荷物を持ち上げる

肩
三角筋
肩を大きく覆い、丸みを作る筋。
筋を広げると二等辺三角形をしている。
その面積は非常に大きく、肩関節の動きのほとんどすべてに関係している。
筋の前面は「鎖骨部」、中部は「肩峰部(けんぼうぶ)」、後面は「肩甲棘部(けんこうきょくぶ)」と呼ばれている。
三角筋を使う運動荷物を両手で持ち上げる歩くときに手を前に出す・弓を引く
肩甲下筋<肩前面>
肩甲骨の前面についている筋。上腕骨の前面に停止する腱は、棘上筋・棘下筋・小円筋と一緒になって「回旋筋腱板」を形成している。
上腕骨を引き付けることで、肩関節の安定に役立つ。
肩甲下筋を使う運動ボールを投げるときの上部から前方に腕を振り下ろす運動
棘上筋<肩後面>
肩甲骨後面についている筋。
上腕骨頭の外側に停止する腱は、「回旋筋腱板」を形成している。
肩関節外旋の動きを補助し、肩甲骨と上腕筋を引き付けて、肩関節を安定させるのに役立っている。
棘上筋を使う運動手を身体の横に少し出す動作ボールを投げるときに、肩を下から回して上にあげ始める運動
棘下筋<肩後面>
肩甲骨の後面に位置する棘上筋の下部についている筋。
この筋も、上腕骨頭の外側に腱が停止し、「回旋筋腱板」を形成している。
「回旋筋腱板」を形成する筋の中では1番表層にある。
肩関節を外旋させるときに主に活躍し、肩関節の安定にも役立っている。
棘下筋を使う運動窓ふきをする動作卓球でのバックハンド
小円筋<肩後面>
棘下筋の下部にある筋で、肩甲骨の外側から起始している。
この筋も上腕骨の外側に停止し、「回旋筋腱板」を形成している。
上腕を外側にひねる動きや、肩の関節同士を引き付けて安定させるのに役立っている。
小円筋を使う運動卓球のバックハンド窓ふきをする動作
僧帽筋(上部)<肩後面>
僧帽筋とは、首から背中の上部を覆っている大きな筋。
僧帽筋はその筋線維の走る方向で、上部・中部・下部に分けられる。
そのうちの上部は肩関節に作用しており、後頭骨・頸椎から始まり、鎖骨・肩甲骨についている。
肩甲骨を上げるのに働いている。
僧帽筋上部を使う運動水泳(クロールなど)で手を前に伸ばしいれる上を見上げる



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